千葉県八千代市の特殊詐欺で逮捕された方の弁護活動

千葉県八千代市の特殊詐欺事件で逮捕された方の刑事手続きと刑事弁護活動について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部が解説します。

＜千葉県八千代市の特殊詐欺事件で逮捕＞

２０代学生のＡさんは、知り合いの先輩から「荷物を受け取るだけで簡単に稼げる仕事があるよ。」と誘われ、先輩から指定された日時に、八千代緑が丘駅に向かいました。
そこでＡさんは被害者であるＶさんから現金５０万円を受け取り、先輩のもとへ向かおうとしました。
しかしＡさんは、巡回中の警察官に職務質問を受け、先ほど受け取った５０万円について追及されたのです。
これまでの経緯を自白したところ、Ａさんは、詐欺罪の疑いで逮捕されてしまいました。
（フィクションです。）

＜詐欺罪について＞

詐欺罪は、刑法第２４６条第１項において「人を欺いて財物を交付させた者は、１０年以下の懲役に処する。」と規定されている犯罪です。
詐欺罪の法定刑には罰金刑が規定されていないため、起訴された場合、必ず刑事裁判によって裁かれ、無罪判決か執行猶予を得ない限り、刑務所に服役しなければなりません。

＜特殊詐欺の“受け子”とは＞

被害者と対面することなく、不特定多数の被害者から現金などをだまし取る詐欺行為は、通称“特殊詐欺”とよばれます。
いわゆる“オレオレ詐欺”も特殊詐欺に分類されます。
特殊詐欺には“受け子”と呼ばれる役割があります。
受け子とは、被害者から直接、現金やキャッシュカードを受け取る役割を担う詐欺グループの末端メンバーです。
受け子で逮捕される被疑者のなかには、「楽に稼げるバイトがある」と知人から誘われ、特殊詐欺グループの詳細も知らされないまま、アルバイト感覚で犯罪に手をそめてしまう方もいます。

＜特殊詐欺事件の発生状況＞

警察庁の調べによると、令和２年の特殊詐欺の認知件数は1万３,５５０件、被害額は２８２.２億円だったようです。（警察庁広報資料『令和２年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について（確定値版）』より）
近年、特殊詐欺の認知件数は減少傾向にあり、特に被害額に関しては、過去最高であった平成２６年の５６５.５億円の、約２分の１まで減少したようです。
しかしながら、依然として高齢者を中心に、被害が高い水準で発生しており、深刻な情勢であるといえるでしょう。

＜受け子で逮捕された場合＞

受け子をし、詐欺罪の疑いで逮捕された場合、その後勾留決定される可能性が高いです。
勾留決定された場合、最長で２０日間の勾留となります。
その後、検察官は公判請求するかどうかを判断します。
法務省の発表によると、令和３年３月時点で詐欺事件で検挙された人員２,４０３人のうち、約半数の１,０５５人が公判請求されたようです。（e‐Stat 統計でみる日本『検察統計調査　罪名別　被疑事件の処理人員 2021年3月』）
もし、ご家族が特殊詐欺事件を起こし、逮捕されてしまった場合は、すみやかに刑事事件を専門とする弁護士にサポートを依頼することをお勧めします。

＜特殊詐欺事件に強い弁護士＞

弁護士は被疑者が捜査機関から取り調べを受ける際のアドバイスをすることが可能です。
また、弁護士は被疑者に代わり、被害者の方と示談交渉を進めることもできます。
逮捕された被疑者は、そもそも自由に行動することができませんし、被害者の方は、被疑者やそのご家族と接触すること自体拒否される場合も少なくありません。
しかし「弁護士ならば話しても良い」とおっしゃる被害者の方は多いです。
たとえ公判請求されたとしても、弁護士が被害者と示談を締結し、それを捜査機関に訴えかけることで、刑罰を軽くできる可能性があります。

千葉県八千代市で、特殊詐欺事件を起こし、刑事事件化される可能性がある方や、ご家族が特殊詐欺で逮捕されお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への初回無料の法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
特殊詐欺に関する無料法律相談はフリーダイヤル０１２０－６３１－８８１で２４時間、年中無休で承っておりますので、お気軽にお電話ください。