千葉県館山市で自動車窃盗 リレーアタックという手口
- 2021年7月10日
- コラム
千葉県館山市の自動車窃盗事件を例に、リレーアタックと呼ばれる自動車窃盗の手口について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部が解説致します。
<千葉県館山市の自動車窃盗事件>
無職Aさんは、窃盗の共犯者と共に、自動車窃盗を企てました。
Aさんたちは千葉県館山市内で、自宅に駐車されている自動車を「リレーアタック」という手口で窃盗することを繰り返していました。
しかし、千葉県館山警察署に自動車窃盗の被害届が多数提出されたことにより、捜査が進められた結果、Aさんらは窃盗罪の容疑で逮捕されました。(フィクションです。)
<窃盗罪で逮捕された場合>
窃盗罪は、刑法第235条において「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。」と規定されています。
検察庁の発表によると、窃盗罪の容疑で逮捕・勾留された場合の起訴率は約60%だったようです。
この結果から、窃盗罪で逮捕された場合、公判請求される可能性が比較的高いことがわかります。
(検察庁統計『2019年 罪名別 既済となった事件の被疑者の勾留後の措置』)
<自動車窃盗の手口 リレーアタックとは>
リレーアタックとは、スマートキーを持っている人や、スマートキーが置いてある場所に近づき、スマートキーから発信されている微弱な電波を、特殊な機器を使用して、車両の側にいる共犯者に電波を増幅して中継し、車両を解錠してエンジンを始動させ、自動車を窃取する手口です。
ちなみに、自宅に駐車されている自動車を窃取する場合、電波を受信するためには駐車場内に侵入する必要があります。
たとえ窃盗が未遂で終わったとしても、窃盗未遂罪だけでなく、住居侵入等の罪は成立する可能性があります。
<千葉県の自動車窃盗事件の発生状況>
千葉県自動車盗難等防止対策協議会は今年、2021年6月に、千葉県警察と千葉県が連名で自動車盗難防止を啓発するチラシとポスターを発表しました。
千葉県は、2013年に自動車盗難認知件数が1万7,791件で全国ワースト1位でした。
その後、千葉県警察庁や千葉県自動車盗難等防止対策協議会の取り組みなどによりワースト1位を脱することができたようですが、ここ数年の自動車盗難認知件数は全国ワースト3位と依然として、自動車盗難が多く発生しているようです。
<窃盗事件に強い弁護士>
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部では、過去の窃盗事件に置いて、被害者の方と示談を成立させ、不起訴処分を獲得した実績が多数ございます。
もし、窃盗事件を起こし、取り調べを受けている方や、ご家族が窃盗罪の疑いで逮捕されてしまいお悩みの方は、ぜひ一度弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部の無料相談サービス、または初回接見サービスをご活用下さい。
窃盗事件に関するご相談はフリーダイヤル0120-631-881にて、24時間年中無休で承っております。