千葉県旭市の不正アクセス事件 サイバー犯罪に強い弁護士
- 2021年7月26日
- コラム
千葉県旭市の不正アクセス事件を例に、不正アクセス禁止法違反で検挙される主要な事件について弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部が解説致します。
<千葉県旭市の不正アクセス事件>
男子大学生Aさんは、過去に付き合っていた女性Vさんに現在交際相手がいるかどうか気になり、VさんのSNSアカウントにログインを試みました。
Aさんはパスワードを入力する際に、Vさんの名前と誕生日を組み合わせてみたところ、偶然にもVさんのアカウントにログインできてしまいました。
AさんはVさんのアカウントのIDとパスワードをメモし、AさんはVさんのSNSの投稿をいつでもチェックできるようにしました。
しかし、Vさんの元に覚えのないログイン通知が届いたため、Vさんは最寄りの警察署に相談に行きました。
捜査の結果、AさんがVさんのアカウントに不正アクセスをしたとして、Aさんは千葉県旭警察署にて取り調べを受けることになりました。
(フィクションです。)
<不正アクセス禁止法>
不正アクセス禁止法第3条では「何人も、不正アクセス行為をしてはならない。」と規定されています。
つまり、上記刑事事件例のAさんのように、Vさんのアカウントに不正にログインする行為は不正アクセス禁止法違反となります。
これに違反した場合の罰則は、同法第11条において「3年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。」と規定されています。
さらに、同法第6条において「何人も、不正アクセス行為の用に供する目的で、不正に取得されたアクセス制御機能に係る他人の識別符号を保管してはならない。」と規定されています。
具体的には、ID・パスワードが記載された紙や、ID・パスワードが記録されたUSBメモリ、自らが使用する通信端末機器に、ID・パスワードを保存する行為等を禁止しています。
上記事件例のAさんのように、ログインに成功したIDとパスワードをメモする行為は、不正アクセス禁止法第6条に違反しています。
<不正アクセス禁止法違反での検挙件数>
警察庁の発表によると、令和2年における不正アクセス禁止法違反の検挙件数は609件と、前年に比べて減少したようですが、検挙人員は令和元年が234名だったのに対し、令和2年は230名と、ほぼ変化がなかったようです。
また、不正取得したID・パスワードで、被疑者が不正に利用したサービスは「社員・会員用等の専用サイト」が174件と最も多く、全体の30.2%を占めていたようです。
次いで多かったのが「オンラインゲーム・コミュニティサイト」の88件で、全体の15.3%を占めており、未成年者が不正アクセス事件が起こすこともあるようです。
(警察庁 広報資料『令和2年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について』)
<不正アクセスを手段とする犯罪>
不正アクセスは、様々な犯罪の手段として用いられることがあります。
例えば、他人名義のインターネットバンキングに不正にアクセスし、他人の預金を自身の口座に不正送金した場合、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の罪に問われる可能性があります。
他にも、好意や怨恨を持つ相手のアカウントに不正にアクセスし、相手の居場所を特定することで、相手の居場所に赴き、つきまとい行為をしていた場合は、不正アクセス禁止法違反とストーカー規制法違反の罪に問われる可能性もあります。
このように、不正アクセスをしてしまった場合、不正アクセス禁止法違反だけでなく、他の罪に問われる可能性もあります。
もし、あなたが不正アクセスをしてしまった場合は、刑事事件を専門とする弁護士に相談することをおすすめ致します。
<不正アクセス事件に強い弁護士>
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部は、刑事事件を専門とする法律事務所です。
もし、ご自身が不正アクセス事件に関する取り調べを受けている場合や、ご家族が逮捕されてしまった場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部の無料相談もしくは初回接見サービスをご利用下さい。
不正アクセス事件に関するお問い合わせはフリーダイヤル0120-631-881にて、24時間年中無休で承っておりますので、お気軽にご相談下さい。