父親に対する暴行事件で保護観察処分を獲得
事件概要
家族と一緒に暮らしている高校生のAさんは、ある日、些細なことから父親と口論になってしまいました。
父親から叱責されたことに腹を立てたAさんは父親の顔や腹部を殴打しました。
殴られた父親が警察に通報したことで、千葉県柏警察署の警察官が現場に臨場し、そのままAさんは暴行罪の疑いで逮捕されました。
以前からAさんは家族に対して暴行を加えることがあり、何度か警察沙汰にもなっていたため、今回の件で初めて逮捕され、そのまま勾留されることとなりました。
（※守秘義務の関係で一部事実と異なる記載をしています。）
事件経過と弁護活動
今回、弊所に弁護活動を依頼していただいたのは、事件の被害者でもあるAさんのお父様です。
弊所にお父様からのお電話があった時点でAさんは逮捕されて勾留決定を受けていたため、まずは弊所が提供している初回接見サービスをご利用いただきました。
お電話があった当日に弁護士がAさんが逮捕されている警察署まで向かい、直接ご本人からも話を聞いた上で、接見報告として弁護士からお父様に今後の事件の流れや見通しについて丁寧にご説明し、その後弊所に刑事弁護・付添人活動を依頼していただくことになりました。
最初に、担当弁護士はAさんの早期釈放を目指し、Aさんの釈放を求めるための意見書を裁判所に提出しました。
意見書提出後には裁判官と電話面談も行いましたが、早期釈放を実現させることができず、Aさんは観護措置がとられ、少年鑑別所に送致されました。
家庭裁判所に送致されたことでAさんに審判が開かれることが決まったため、担当弁護士は審判で少しでも軽い処分を獲得するための準備に取り掛かりました。
弁護士が審判でAさんが事実を認めて反省していることや要保護性がないことなどを主張した結果、Aさんは保護観察処分となり、今まで通りの生活に戻ることができました。
解決のポイント
過去にも何度かAさんの家庭内暴力で警察沙汰になっていることなどがあったため、身柄の早期釈放を実現することはできませんでしたが、審判で無事に保護観察処分を獲得できたため、Aさんは少年院送致されずに済みました。
今回のような家族間トラブルによる刑事事件は珍しくありません。
子供を逮捕させるつもりはなかったのに逮捕されてしまってどうしたらいいか分からないという方も多いです。
そういった際は、まずは弁護士にご相談ください。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件に特化した専門の法律事務所です。
お子様が逮捕されてしまったという場合は、最短当日に弁護士が接見に向かう初回接見サービスをご提供しています。
ご依頼の際は、24時間365日受付中の弊所フリーダイヤル（０１２０−６３１−８８１）までご連絡ください。
