千葉県いすみ市の児童ポルノ所持事件　ディープウェブ、ダークウェブを利用した犯罪

千葉県いすみ市でディープウェブやダークウェブを利用して児童ポルノ所持をした場合の刑事責任について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部が解説します。

＜千葉県いすみ市で児童ポルノ所持事件＞

千葉県いすみ市在住の公務員男性Ａさんは、匿名性の高いネット空間「ダークウェブ」上の掲示板で、児童ポルノがダウンロードできる「深層ウェブ（ディープウェブ）」のサイトＵＲＬを知りました。
Ａさんは、そのサイトから女児の裸の動画や静止画をダウンロードし、自宅のパソコンに保存しました。
しかし、Ａさんが利用した深層ウェブのＵＲＬが、千葉県警のサイバーパトロールにより発見されました。
後日、Ａさんの自宅に家宅捜索が入り、パソコンなどが押収され、Ａさんは児童ポルノ所持の疑いで取調べを受けています。
（フィクションです。）

＜ディープウェブやダークウェブを利用した犯罪＞

まず、「ディープウェブ」とは、一般のＷｅｂ検索エンジンに登録されないＷｅｂサイトやコンテンツのことを意味します。
言い換えれば、ＧｏｏｇｌｅやＹａｈｏｏ！などで検索しても、検索結果に表示されないＷｅｂサイトのことです。
さらに、このディープウェブ内には、専用ツールを利用しないと、アクセスできない領域があります。
その領域は「ダークウェブ」と呼ばれ、匿名性保持や追跡回避を実現する技術が使用されています。
その特性を悪用し、ダークウェブ上に不正サイトを設置するサイバー犯罪者がいるようです。
児童ポルノなど法律で規制されている禁制品等の取引きに、こういった不正サイトが利用されることがよくあるようです。

＜児童ポルノ禁止法（児童ポルノ所持）について＞

児童ポルノ禁止法第７条第１項では、自己の性的好奇心を満たす目的で、児童ポルノを所持した者は、１年以下の懲役または１００万円以下の罰金に処すると規定しています。
近年、児童ポルノ禁止法違反での送致件数は増加傾向にあります。
千葉県警察本部の発表によると、千葉県内における児童ポルノ禁止法違反の送致件数は、平成２７年が９５件だったのに対し、令和元年は１４８件と、約１.５倍に増加したようです。
（千葉県警察本部『犯罪の概要　犯罪統計　令和２年』）
これは、インターネットの普及に伴い、不正サイトから児童ポルノを入手しやすくなったことが原因の１つにあるのではないかと考えられます。

＜児童ポルノ禁止法違反への刑事弁護活動＞

児童ポルノ禁止法違反が警察に発覚した場合、身柄拘束をされずに、被疑者が在宅のまま捜査が進められることがあります。
在宅捜査の場合、普段と同様の社会生活を送ることができますが、警察署から呼び出された場合は、取調べを受けなければいけません。
たとえ、普段と同じような社会生活を送ることが出来ていたとしても、まだ警察や検察官による捜査が続いている状態というのは、落ち着かず不安を感じる方が多いのではないでしょうか。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部では、在宅捜査されている被疑者に対するアドバイスをしたり、少しでも刑罰が軽くなるように、捜査機関へのはたらきかけをすることができます。

＜児童ポルノの所持事件に強い弁護士＞

千葉県いすみ市で児童ポルノ禁止法違反をし、取り調べを受けている方や、ご家族が逮捕されてお悩みの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所千葉支部の無料法律相談または初回接見サービスをご検討ください。
児童ポルノ法違反に関する無料法律相談はフリーダイヤル０１２０－６３１－８８１で２４時間、年中無休で承っておりますので、お気軽にお電話ください。